こまめにお手入れをし、変化に気づきましょう
- 住宅を良好な状態に保ち、毎日を快適に暮らすためには、掃除など日々のお手入れの中で、不具合など住宅の変化に気づくことが大切です。
- 各部の損傷や不具合、変色など「小さな変化」を見つけたら専門家に連絡してください。
- 大きな不具合につながる前に、対処してあげることが大切です。
「専門家」とは?
住宅を建てた工務店やハウスメーカー、住宅を分譲した販売事業者のことをこう呼んでいます。住まいの維持保全の力強い味方です。
▼ 特に気をつけること
住まいの未来のために、計画的に積立てをしましょう
- 今は新しいあなたの住まいも、10年、20年後には修繕が必要です。適切な時期に、適切な修繕を無理なく実施するためには、お金が必要です。
- またリフォームをする場合は、さらにお金が必要です。
- 戸建て住宅では、共同住宅と異なり、修繕の費用をご自分で確保することが必要です。長期的な計画を立てて積立てましょう。
湿気を防ぎましょう
- 住まいに湿気がたまると、様々な場所で結露が発生します。結露による水分は、カビの原因になったり木を腐らせたりするため、湿気を防ぐ住まい方が大切です。
- 湿気が発生するものはおかない、湿気がこもらないようにこまめに換気をすることが重要です。
- なお、換気は、室内の湿気を除去するだけではなく、健康的な生活を送る上でも大切です。
- 開放型のガス・灯油ストーブ(燃焼ガスが直接室内に排気されるストーブ)はなるべく使わない
- 部屋の中で洗濯物を干さない
- 入浴後の浴室、料理中のキッチンでは換気扇を回す
- こまめに換気をしたり、結露をふき取る
- 換気不良を防ぐため、換気扇や換気口のフィルターを定期的に掃除する
- 押入、収納などはスノコを敷いて空気の通り道を確保する。
- 家具は壁から5cm〜10cm離してレイアウトする
浴室に気を配りましょう
- 特に、浴室・脱衣室は、湿気が多く傷みやすい場所です。
- 浴室内に湿気がたまり、カビ等が発生するだけではなく、ユニットバスではない在来工法の浴室では浴室の床下や壁の内部なども腐朽などの被害が発生しやすいので注意が必要です。
- 入浴中・入浴後も換気を行う。
- 排水口が詰まらないようにマメに掃除する。
- 浴室の壁・床・天井にひび割れ等を見つけたら専門家に相談する
バルコニーに気を配りましょう
- バルコニーも常に風雨にさらされており、防水層が傷むと雨漏りしやすい場所です。
- バルコニーの下に部屋がある場合(ルーフバルコニーなど)は、特に注意が必要です。
- バルコニーの床を、金属たわしなどで掃除しない
- バルコニーの床に灯油などをこぼしたりしない。灯油などをこぼしたら、すぐに拭き取る。
- バルコニーの床に固いものやとがったものを置かない
床下に気を配りましょう
基礎で囲まれた床下は、湿気がこもりやすいので、1階の床下にある木材はシロアリや腐朽などの被害を最も受けやすい部分です。
- 床下の湿気を排出するための床下換気口を、プランターなどでふさがない
- シロアリのえさになる木片などを、床下や庭など屋外に放置しない
大きな地震等の後は要注意です
大きな地震や台風などの自然災害の後は、一見なんともないように見えて、住宅が被害を受けていることがあります。基礎や外壁にひびわれが生じていたり、屋根が傷んで雨漏りするようになったりしていることがありますので、維持管理計画に定めた点検チェックリストに沿って点検をおこなって下さい。