リフォームをする際には
住宅を長く使い続けていくと、設備が古くなったり、外観や内装が汚くなったりします。住宅に愛着をもって快適に住み続けていくためには、リフォームすることも有効です。
また、家族構成が変わったり、家族が年をとったり、住まい方が変わったりして、住宅が住まい方にあわなくなった場合にも、リフォームは有効です。
リフォームは、そのきっかけや目的によって、大きく次の4つに分けられます。
| 種類 | きっかけ・目的 | リフォームの内容 |
|---|---|---|
| ○住まい方の変化への対応 | ・寝室を増やしたい ・居間を広くしたい ・和室を洋室にしたい | ・大きな部屋を仕切る ・小さな部屋をつなげる ・畳をフローリングにして壁と天井を貼り替え |
| ○美観維持 | ・屋根や外壁の色あせや色落ち・さび ・屋根や外壁のひび割れ ・内装の汚れ、はがれ | ・再塗装、樹脂注入、一部交換 ・屋根の葺き替え、外壁の張り替え ・内装の貼り替え |
| ○機能維持 | ・水廻り等の設備機器の老朽化 ・給湯設備の老朽化や能力の向上 ・老朽化などによる雨漏り | ・設備機器の更新 ・給湯器の更新 ・屋根や外壁の補修 |
| ○性能向上リフォーム | ・地震が心配なので住宅を強くしたい(耐震化) ・冬寒いので暖かくしたい(省エネ化) ・床の段差につまずきそうで心配(バリアフリー化) | ・耐震診断・補強(筋かい増設など) ・壁や天井、床に断熱材設置、窓をペアガラスに変更、内窓設置 ・床の段差解消、手摺設置 |
このように、リフォームをすることで、今の住宅を長く使うことが可能となります。しかし、全ての住宅で自由にリフォームが行えるかはわかりません。リフォームを行うことで、構造部材を傷つけて住宅の寿命を縮めてしまうこともあります。また、不必要なリフォームをすすめてくる業者もいます。
そのため、リフォームを行う際には、住宅供給者などに相談をして、どのようなリフォームが必要で、どのようなリフォームが可能かを確認することが重要です。
また、リフォームを実施する際には、工事を行う事業者に見積書や仕様書、各種図面、協議記録、現場報告等を作成してもらい、「いえかるて(住宅履歴情報)」として、保管・管理しましょう。
⇒リフォームについて詳しくはコチラ
⇒リフォームをする際に利用できる支援制度はコチラ
リフォームの進め方や支援制度について分かりやすく解説したガイドブックをダウンロードできます。
コラム:効率的にリフォームを実施するには
- 工事をする場所が同じリフォームを、なるべくまとめて行うことで、効率的となります。
- 例えば、壁の張り替えを行うときに、省エネ化に向けて断熱材を入れれば、内装の貼り替えの手間が一度で済みます。
- 耐震化リフォームや、省エネ化、バリアフリー化リフォームについては、税制面の優遇措置や補助金などが設けられています。これらを活用しながら、美観の向上を図ることが有利となります。