適切な点検・修繕の実施

■ 建 具

 建具とは、住まいの開口部に設けられる開閉する機能を持つ仕切りのことです。採光や換気を行うだけでなく、雨や強風から住まいを守り、また防犯上においても大切な部位です。
開閉不良
 建具は屋外に面しているため、外気や雨にさらされかなりのほこりや汚れが付着しています。また、レール部分に砂やほこりがたまったり、戸車の油不足により開閉に支障をきたします。
○起こり得る不具合

 建具そのもののゆがみや、付属金物のゆるみやさび、油不足などが原因で、建具の開閉がしづらくなったり、ギイギイ音が発生する場合があります。
柱や梁などの構造のゆがみや不同沈下住宅の建っている地面が部分的に沈下し、住宅が傾いてしまうことです。が原因となって、建具の建付け不良となって表れることがあります。

柱・梁の不具合や不同沈下が原因で建具の周囲にすき間が空いたり、開閉がしにくくなることがあります。

 

○症状
開閉不良(建付け不良)、すき間、さび、腐食、付属金物の異常
○点検のポイント
住まいの建具を開閉させて点検します。玄関建具が閉まらない場合は、丁番のビスがゆるんでいてドアが下がっている場合がほとんどです。アルミサッシも開閉してみて、スムーズか、音がしないかを確認します。
○対応

 ドアを持ち上げて、ビスをしっかり締め直してみましょう。アルミサッシが開閉不良の場合は、戸車に油をさすか、市販の潤滑油を吹き付けると、スムーズに開閉することができます。
建具は外気や雨にさらされかなり汚れが付着しています。住宅用洗剤などを用い拭きましょう。玄関ドアが重かったり、ギイギイ音がする場合は、丁番に少量の機械油をさしましょう。アルミサッシの戸が重くなり、キィーという音がするようになったら戸車の交換時期です。交換作業は専門家住宅を建てた工務店やハウスメーカー、住宅を分譲した販売事業者のことをこう呼んでいます。
住まいの維持保全の力強い味方です。
に依頼しましょう。

○補修時期の目安
(維持管理状況や周辺の環境により異なるので、あくまでも目安です)
15~20年 木製ドアの取替え
20~30年 アルミ製ドアの取替え
サッシのシーリングの劣化

 アルミ製の窓枠と外壁が接する部分には、シーリング材サイディングの継ぎ目や、サッシと壁の間などに充填されている弾力のあるゴム状の材料のことです。住宅が地震や風などで変形しても、外壁に隙間ができることや雨漏りすることを防いでいます。が充填されています。シーリング材は、防水上重要な役割を果たしていますので、傷をつけないよう注意してください。

○起こり得る不具合
シーリング材は、太陽の光や外気、雨水や温度変化により劣化します。破断したりはがれてきた場合は、雨漏りの原因となることがあります。雨漏りが起これば、土台や柱を腐らせてしまい、大切な住まいの寿命を確実に縮めてしまいます。また、補修にかかる費用も上がってしまいます。

 

○症状
(シーリング材の)硬化・はがれ・破断、雨漏り
○点検のポイント
住まいの外側から定期的に目視で観察して点検します。目が届かない範囲は専門家へ依頼してください。
シーリングは、サッシと外壁の隙間から水が内部に浸入するのを防ぐ役目をしていますので、シーリングがひび割れていたり、シーリングがサッシの枠から剥がれていたりしないか、点検しましょう。
定期的な点検を行うことで、早期に異常を発見することができれば補修にかかる費用を最小限に抑えることができます。
○対応
手の届く範囲の軽微なひび割れは市販のシーリング材を使って補修することができます。
手の届く範囲のシーリングの軽微なひび割れや切れなどは、ご自分で市販のシーリング材をつかって補修することができます。ただし、2箇所以上ある場合や、手が届く範囲の軽微なもの以外の補修は専門家へ依頼してください。
シーリング材が硬化し、はがれてきたり、ひび割れが出てきた場合は、専門家に相談して補修してください。
建具について、自分でできること!
【点検】

普段の生活で、開閉してみて音がしたり、床をこすることがないか、気をつける。
サッシと外壁の隙間を埋めるシーリングがひび割れたり、剥がれたりしていないか。

【対応】
ドアを持ち上げてビスを締め直す。
アルミサッシの開閉不良は戸車に油を差す。
玄関ドアが重かったりギイギイ音がする場合は丁番に油を差す。
外部建具は定期的に住居用洗剤を用いて拭く。
手の届く範囲のシーリングの軽微なひび割れは市販のシーリング材を使って補修する。